
技能実習ビザとは
研究ビザは、開発途上国等の青壮年を一定期間受け入れ、技能、技術又は知識を修得すること目的として受け入れるために設けられたビザです。
技能実習ビザにより招聘された外国人は、実習実施機関との雇用契約の締結したうえで、技能等を修得することになります。
また、実務を伴う作業に従事する場合は、雇用契約に基づいて、技能実習ビザの在留資格で受け入れられることが前提となりますので、このビザで外国人を招聘することになります。(公的機関からの招聘を除く。)
なお、雇用契約に基づかず、実務を伴わない技能等を修得する活動の場合は、研修ビザで外国人を招聘することになります。
技能実習ビザの申請の流れ
技能実習ビザの申請の流れは次のようなものになります。

技能実習ビザの申請は、外国から外国人を呼び寄せる場合は、日本にいる外国人関係者とお会いして手続きを進めることになります。
技能実習の形態
1.技能実習1号、技能実習2号の形態について
技能実習ビザは、技能実習1号、技能実習2号に分けられます。
- 1.技能実習1号
- 技能等を修得する活動を行うとともに、一定の講習を受けるもの。在留期間は最長1年。
- 2.技能実習2号
- 技能実習1号の活動を終了した者について、技能検定等の試験に合格した後に、さらに実践的な技能等を修得する活動を行うもの。在留期間は最長2年。
このように、まずは最長1年間の技能実習1号で技術を習得した後に、試験を経て、2年間の技能実習2号でさらに実践的な技術を習得することになります。
2.技能実習2号に移行できる職種
技能実習1号から技能実習2号に移行できる職種は法令により定められている職種(68職種126作業)のみが対象になります。
- a.農業関係
- 耕種農業(施設園芸、畑作・野菜)
- 畜産農業(養豚、養鶏、酪農)
- b.漁業関係
- 漁船漁業(かつお一本釣り漁業、まぐろはえ縄漁業、いか釣り漁業、まき網漁業、底曳網漁業、流し網漁業、定置網漁業、かに・えびかご漁業作業)
- 養殖業(ホタテガイ・マガキ養殖作業)
- c.建設関係
- さく井(パーカッション式さく井工事作業、ロータリー式さく井工事作業)
- 建築板金(ダクト板金作業)
- 冷凍空気調和機器施工(冷凍空気調和機器施工作業)
- 建具製作(木製建具手加工作業)
- 建築大工(大工工事作業)
- 型枠施工(型枠工事作業)
- 鉄筋施工(鉄筋組立て作業)
- とび(とび作業)
- 石材施工(石材加工作業、石張り作業)
- タイル張り(タイル張り作業)
- かわらぶき(かわらぶき作業)
- 左官(左官作業)
- 配管(建築配管作業、プラント配管作業)
- 熱絶縁施工(保温保冷工事作業)
- 内装仕上げ施工(プラスチック系床仕上げ工事作業、カーペット系床仕上げ工事作業、鋼製下地工事作業、ボード仕上げ工事作業、カーテン工事作業)
- サッシ施工(ビル用サッシ施工作業)
- 防水施工(シーリング防水工事作業)
- コンクリート圧送施工(コンクリート圧送工事作業)
- ウェルポイント施工(ウェルポイント工事作業)
- 表装(壁装作業)
- 建設機械施工(押土・整地作業、積込み作業、掘削作業、締固め作業)
- d.食品製造関係(7職種12作業)
- 缶詰巻締(缶詰巻締)
- 食鳥処理加工業(食鳥処理加工作業)
- 加熱性水産加工食品製造業(節類製造、加熱乾製品製造、調味加工品製造、くん製品製造)
- 非加熱性水産加工食品製造業(塩蔵品製造、乾製品製造、発酵食品製造)
- 水産練り製品製造(かまぼこ製品製造作業)
- ハム・ソーセージ・ベーコン製造(ハム・ソーセージ・ベーコン製造作業)
- パン製造(パン製造作業)
- e.繊維・衣服関係
- 紡績運転(前紡工程作業、精紡工程作業、巻糸工程作業、合撚糸工程作業)
- 織布運転(準備工程作業、製織工程作業、仕上工程作業)
- 染色(糸浸染作業、織物・ニット浸染作業)
- ニット製品製造(丸編みニット製造作業、靴下製造作業)
- たて編ニット生地製造(たて編ニット生地製造作業)
- 婦人子供服製造(婦人子供既製服製造作業)
- 紳士服製造(紳士既製服製造作業)
- 寝具製作(寝具製作作業)
- カーペット製造(織じゅうたん製造作業、タフテッドカーペット製造作業、ニードルパンチカーペット製造作業)
- 帆布製品製造(帆布製品製造作業)
- 布はく縫製(ワイシャツ製造作業)
- f.機械・金属関係
- 鋳造(鋳鉄鋳物鋳造作業、非鉄金属鋳物鋳造作業)
- 鍛造(ハンマ型鍛造作業、プレス型鍛造作業)
- ダイカスト(ホットチャンバダイカスト作業、コールドチャンバダイカスト作業)
- 機械加工(旋盤作業、フライス盤作業)
- 金属プレス加工(金属プレス作業)
- 鉄工(構造物鉄工作業)
- 工場板金(機械板金作業)
- めっき(電気めっき作業、溶融亜鉛めっき作業)
- アルミニウム陽極酸化処理(陽極酸化処理作業)
- 仕上げ(治工具仕上げ作業、金型仕上げ作業、機械組立仕上げ作業)
- 機械検査(機械検査作業)
- 機械保全(機械系保全作業)
- 電子機器組立て(電子機器組立て作業)
- 電気機器組立て(回転電機組立て作業、変圧器組立て作業、配電盤・制御盤組立て作業、開閉制御器具組立て作業、回転電機巻線製作作業)
- プリント配線板製造(プリント配線板設計作業、プリント配線板製造作業)
- g.その他
- 家具製作(家具手加工作業)
- 印刷(オフセット印刷作業)
- 製本(製本作業)
- プラスチック成形(圧縮成形作業、射出成形作業、インフレーション成形作業、ブロー成形作業)
- 強化プラスチック成形(手積み積層成形作業)
- 塗装(建築塗装作業、金属塗装作業、鋼橋塗装作業、噴霧塗装作業)
- 溶接(手溶接、半自動溶接)
- 工業包装(工業包装作業)
- 紙器・段ボール箱製造(印刷箱打抜き作業、印刷箱製箱作業、貼箱製造作業、段ボール箱製造作業)
- 陶磁器工業製品製造(機械ろくろ成形作業、圧力鋳込み成形作業、パッド印刷作業)
技能実習ビザの実習実施機関
実習実施機関とは、技能実習を実施する日本にある企業、団体、個人です。
この実習実施機関は、企業単独型と団体監理型の2つに分類されます。
- a.企業単独型
- 日本の企業が、海外の現地法人や合弁企業、取引先の常勤職員を受け入れ、その外国人と雇用契約を締結して研修を行うもの。
- b.団体監理型
- 事業協同組合、商工会議所、商工会が受入れ団体となって外国人を受け入れ、その傘下にある受け入れ企業が外国人と雇用契約を締結して研修を行うもの。
技能実習ビザでは、上記の実習実施機関が、技能実習生の選抜、技能実習計画の作成、技能実習の実施、技能実習生の帰国旅費の負担などを行います。